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君たちはどう生きるか鳥の意味は?モデルや正体も徹底解説!

君たちはどう生きるか鳥の意味は?モデルや正体も徹底解説!

今回は、スタジオジブリ最新作「君たちはどう生きるか」に登場する鳥の意味と、モデルや正体についても徹底解説していきたいと思います。

宮崎駿監督の10年ぶりの長編作品となる本作は、予告編や出演者などの情報がほとんどなく、ポスターとタイトルだけで話題を集めました。

君たちはどう生きるかを見た人の感想は、「楽しく見れた」「感動した」という一方、「よく分からない」「難解だった」など賛否両論の声が多く、公開初日から考察動画も非常に多く出ておりました。

それだけ色々な場面や登場人物についての謎が多い作品で、最後まで観たけど説明がないまま終わってしまったので、詳しく解説して欲しいという要望が多いのではないかと感じました。

そこでこの記事では、皆さんが最も気になっているであろう鳥の存在にスポットを当てて徹底的に深堀していきたいと思います。

最後まで読んで頂ければ、既にこの映画を見た方でも、次に見る時の鳥の意味やモデル、正体についての疑問はかなり解消されると思います。

また、これから見る予定の方も事前の情報があると、作り手のメッセージをより理解しながら映画を楽しむことができると思ういます。

※この記事は、ネタバレありの内容になっておりますので未試聴の方はご注意下さい。

 

君たちはどう生きるか鳥の意味は?

君たちはどう生きるか鳥の意味は?モデルや正体も徹底解説!

それでは、さっそく君たちはどう生きるかの鳥の意味について、一体何を意味しているのでしょうか?

映画の内容と関連づけて、様々な説や考察を解説していきましょう。

 

アオサギの意味

宮崎駿自身、アオサギの存在について「よく分からない」と言っており、実際のところ真相は闇の中なのですが、この君たちはどう生きるかという作品自体が宮崎駿の自伝的内容なのではないかと考えられております。

塔の異世界に迷い込んだ眞人が体験していく物語というのは、塔は宮崎駿の目線を通したスタジオジブリのような存在で、その塔の中で眞人が経験して成長していく姿と、宮崎駿のアニメーション創作活動とを重ね合わせているように感じます。

そう考えると、劇中に登場するアオサギは初めは意地悪で対立もするが、いつしか友達になり、一緒に旅をする案内人のような存在になることから、現実世界において「宮崎駿に影響を与える人物」を意味していると言えます。

この人物においては、後半に詳しく説明していきます。

 

ペリカンの意味

眞人が異世界に迷い込んで最初に出会うのが大量のペリカンでした。

劇中で登場するワラワラは人間の「元」になるとされており、ペリカンはワラワラ達を容赦なく食いまくるシーンがあります。

大叔父によって自分たちの意に反し、下の世界に連れてこられたペリカンとは、現実世界に置き換えると、若きクリエーターたちを食いつぶす「古参の先輩クリエーター」を象徴しているという解釈になると思います。

スタジオジブリでは、先輩クリエーターたちに潰された若きクリエーターたちが、ジブリを卒業してから大活躍をしていくとういことが多々あります。

ジブリ内で優秀なスタッフとして活躍してきた彼らは、「ジブリで自分の監督作品を出すことはできない」ということで、外に出て作った作品がジブリを脅かすほどの作品を作る監督たちに成長していきます。

宮崎駿はドキュメンタリーの中で、若きクリエーターを育てようと最善をすくしてきたが「そういう人たちを食べちゃった」と発言しています。

口の中にはいるなら何でも食べてしまう獰猛な性質を持つペリカンと、宮崎駿をはじめとする先輩クリエーターたちが、これからのジブリを背負っていく若きクリエーターという名のワラワラたちを食い潰してきたジブリの歴史を考えると、ペリカンは「先輩クリエーター」という解釈になります。

 

セキセイインコの意味

インコとは、宮崎駿を理解してくれない熱心なジブリファンたちを意味していると思います。

「となりのトトロ」という作品のメッセージは、子供たちに対して自然に対しての興味を持って欲しいという思いを込めて作ったそうです。

しかし、トトロを見ている間はいい子になるので何度も見せている親に対して、はっきりと「腹が立っている」ということを宮崎駿はいろいろ所で、何度も話をされているそうです。

そんな宮崎駿のことを理解してくれない熱心なジブリファンは、新作が出るとそのDVDをひたすら子供に見せて家にこもらせるという、好意と残酷性を秘めているのがインコというキャラクターになります。

キラキラとした純粋な眼差しの裏で、刃物を隠し持っているようなキャラクターを劇中に登場するインコを重ね合わせているのではないでしょうか。

これはまさに宮崎駿から見て、あんまりよく分かってくれない熱心なインコみたいなファンたちを意味しているのだと思います。

 

君たちはどう生きるか鳥のモデルは?

君たちはどう生きるか鳥の意味は?モデルや正体も徹底解説!

それでは、ここからはポスターに描かれている鳥のモデルについて、二つの説が考えられるので、それを徹底解説していきます。

 

鳥のモデルは青鷺という説

ポスターに描かれた鳥のモデルについて、最も多く言われているのが青鷺という説です。

青鷺は日本で繁殖する最大の鷺で、青みがかった灰色の羽毛が特徴で、ポスターの鳥も目の上部が青いので、青鷺に似ていると言えます。

青鷺は海外では神話に登場する聖鳥のモデルにもなっており、不死鳥のように再生や無限の象徴とされています。

映画の中で、鳥は主人公の牧眞人が冒険する「下の世界」の住人であり、覗き屋のアオサギ/鷺男という名前で呼ばれています。

覗き屋のアオサギ/鷺男は、牧眞人の大叔父の命令で「下の世界」に案内する役割を果たしますが、嘘つきで自分勝手な性格で、牧眞人を危険に巻き込んだり、裏切ったりします。

しかし、最後には牧眞人と和解し、友情を深めます。

覗き屋のアオサギ/鷺男のモデルについては、スタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫さんという説もあります。

鈴木敏夫さんは、宮崎駿監督と長年にわたって仕事をしてきたパートナーであり、アニメーション業界の裏側を知り尽くしています。

また、覗き屋のアオサギ/鷺男の声優を務めたのは、菅田将暉さんという若手俳優であり、これも鈴木敏夫さんの発案だと言われています。

覗き屋のアオサギ/鷺男は、青鷺のように再生や無限の象徴として、宮崎駿監督の半自伝的な映画において、アニメーション業界の現状や未来を示唆しているのかもしれません。

 

鳥のモデルは青鷺火という説

鳥の種類としてはアオサギなのですが、具体的なモデルとしては「青鷺火」(あおさぎび)という妖怪のようです。

江戸時代ではタヌキやキツネのように、鳥のサギも妖怪のように化けると言われていたそうです。

宮崎駿や高畑勲は、昔の言い伝えや昔の古典から着想をえるということを、実は今まで結構取り入れてきています。

「もののけ姫」や「竹取物語」などがその例になるのですが、今回の君たちはどう生きるかでは、「吾妻鏡」(あつまかがみ)という鎌倉時代の書物に登場する「鷺怪」という妖怪の要素が元のイメージになっています。

江戸時代に鳥山石燕という当時有名な妖怪作家がおり、今でいうところの水木しげる先生のような人物なのですが、その人が書いた今昔画図続百鬼(こんじゃくがずぞくひゃっき)という本があります。

その中に書いてある青鷺火の絵が、今回のスタジオジブリの「君たちはどう生きるか」のポスターと酷似しております。

この事から、アオサギのモデルは「青鷺火」であると推測できます。

 

君たちはどう生きるか鳥の正体は?

君たちはどう生きるか鳥の意味は?モデルや正体も徹底解説!

ここからは、鳥の正体について深堀して考察していきたいと思います。

鳥の正体はアオサギ?

結論から言うと、ポスターにも描かれているアオサギの正体(中身)としては、サギ男になります。

では、そのサギ男とは一体何なのかというのが疑問になってきます。

一般的にはスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーだというのが、よく見かける考察や見解ですが、ラジオでサギ男のモデルは自分ではないと鈴木敏夫さん本人が言っています。

そこで、本当の正体は何なのかと考察すると「手塚治虫」という答えに行きつきました。

なぜそうなるのかと言うと、宮崎駿は手塚治虫の書いた「新宝島」という漫画の影響を受けて、元々は漫画家になるのが夢だったそうです。

宮崎駿のアニメーターとしての土台になっているのが手塚治虫であり、その作品が人生の精神的支柱になっており、尊敬を超えて神格化さてれいる存在のようです。

ところが、「風の谷のナウシカ」が手塚賞を落選するという事件が起こったことで、尊敬の心からいっきに憎しみの心が生まれるという体験をします。

このあたりが特にサギ男が現実世界での手塚治虫を意味していると感じる部分です。

あとは単純にビジュアルの問題になるのですが、サギ男のあの圧倒的に特徴のある「鼻」です!

長く続くマンガ史上であの特徴のある鼻を書いているのは、手塚治虫ただ一人です!

みなさんも劇場でサギ男の鼻を見た瞬間に鈴木敏夫を連想するよりも、これは手塚治虫だと思うのではないでしょうか。

 

鳥の正体は蛇?

ポスターに描かれた鳥の正体について、もう一つの有力な説は、蛇だというものです。

一見鳥に見えるポスターですが、よく見ると嘴の部分が黄色の蛇にも見えます。

蛇は脱皮を繰り返して成長していくことから、再生や無限の意味合いがあり、縁起が良いと言われています。

映画の中で、鳥は「下の世界」の住人であり、覗き屋のアオサギ/鷺男という名前で呼ばれていますが、実は蛇の姿をした魔法使いであるという可能性があります。

覗き屋のアオサギ/鷺男は、牧眞人の大叔父の命令で「下の世界」に案内する役割を果たしますが、嘘つきで自分勝手な性格で、牧眞人を危険に巻き込んだり、裏切ったりします。

しかし、最後には牧眞人と和解し、友情を深めます。

覗き屋のアオサギ/鷺男が蛇であるとしたら、それは宮崎駿監督の半自伝的な映画において、自分自身の変化や成長を表しているのかもしれません。

宮崎駿監督は、2013年に公開された映画「風立ちぬ」を最後に製作から引退を表明しましたが、引退を撤回して挑んだのが今回の作品です。

また、宮崎駿監督は、自分の信じていた社会主義や平和主義などの思想にも揺らぎがあったと言われています。

覗き屋のアオサギ/鷺男が蛇であるとしたら、それは宮崎駿監督が自分の信念や価値観を見直し、新たな表現方法を模索していることを示しているのかもしれません。

 

君たちはどう生きるか鳥についての感想

君たちはどう生きるか鳥の意味は?モデルや正体も徹底解説!

この映画は観る人によって様々な感じ方があると思うので、ここからは君たちはどう生きるかを観た皆さんの感想を紹介していきます。

男性の口コミ
男性の口コミ
アオサギのモデルは青鷺火ってほんと?とりあえず謎が1つ解けてスッキリした。
女性の口コミ
女性の口コミ
なんで海外のタイトルは全部少年とサギなんだろ?アオサギに何か特別な意味があるのか​​な? 個人的にすごく好きな鳥だからそこも気になる。
男性の口コミ
男性の口コミ
火の鳥みなおしてて思ったけど宮﨑駿の「君たちはどう生きるか」て「火の鳥 未来編」の影響が結構ある気がする
女性の口コミ
女性の口コミ
仏版の「君たちどう生きるか」のポスターがちゃんとファンタジーしてて、日本人は正体不明の鳥の絵だけでよく観に行こうと思ったよな。

 

まとめ

君たちはどう生きるか鳥の意味は?モデルや正体も徹底解説!

今回は、君たちはどう生きるか鳥の意味は?モデルや正体について徹底解説というテーマでお送くりしてまいりました。

この映画は、人間と自然、人間と人間、人間と歴史という3つの関係性について、深く掘り下げられています。

宮崎監督が自らの人生の集大成として描いた作品であることからも、この映画には、彼の思想やメッセージが込められていると感じます。

ジブリスタジオは多くの素晴らしいアニメーション映画を制作しており、その作品の多くが感動的で魅力的なストーリーとキャラクターを宮崎駿が創造しています。

宮崎駿は普通の凡人には理解のできないような知識と教養から発想を得て作品を作っている監督です。

そのため、この「君たちはどう生きるか」について、さまざまな考察がされていますが真相にたどり着けないのは、この宮崎駿の知識の深さがとにかく深くて私たちの発想が追いつけないからです。

今回の記事も、可能な限りの情報を集めてかなり正確な内容になっていると思う反面、到底本質にはたどり着けてような気もします。

一切宣伝をしない、予告編も作らない、スポンサーも付けないと普通の映画作りとは全く違うことで、宮崎駿にしか許されない映画作りで不朽の作品になったのではないでしょうか。

次に君たちはどう生きるかを見る時は、鳥の意味とモデルや正体について意識すると前回とはまた違った気づきがあるかも知れません。