この記事では「夏目アラタの結婚ネタバレ真犯人はだれ?黒幕の正体や結末の真相を解説!」というテーマでお送りしていきたいと思います。
9月6日に映画が公開される「夏目アラタの結婚」について、やはり気になるのが真犯人だと思います。
既に原作漫画を読んで知っている方や、未読で内容を知らない方も多いはず。
そんな、知っていても知らなくても「夏目アラタの結婚」をさらに楽しめるよう、独自の見解を織り交ぜて解説していきます!
この作品は、連続殺人犯の死刑囚にプロポーズするという衝撃的な幕開けから始まる獄中サスペンス。
主人公の夏目アラタと、死刑囚の品川真珠(しんじゅ)との間で繰り広げられる頭脳戦や、予測不能な展開が読者の心を掴んでいます。
映画では、連続殺人事件の遺族からの依頼を受け、死刑囚に会いに行く元ヤンキーで児童相談所の職員、夏目アラタを演じるのは柳楽優弥。
そして、物語の鍵を握る「品川ピエロ」の異名を持つ連続殺人犯で死刑囚の品川真珠を演じるのは黒島結菜です。
ストーリが進むにつれ、殺人を否定し無実を主張しはじめる真珠。
それでは、事件の真犯人や黒幕はだれなのか?
結末の真相はどうなっているのか?
それでは、さっそくネタバレありで始めていきたいと思います!
Contents
夏目アラタの結婚ネタバレ真犯人はだれ?
バラバラ殺人事件の真犯人は、他の誰でもなく「真珠」自身でした。
当初、真珠は自分が犯人ではないと主張していましたが、実際には彼女は無差別に殺人を犯したわけではありませんでした。
3人の被害者に対しては、自殺を助ける形で関与していたのです。
彼女は3人の被害者それぞれの「死にたい」という願いを叶え、最終的には自殺幇助の罪に問われることになりました。
その経緯はこうです。
母親を病気で失った真珠は、本当の父親であれば自分を愛してくれるかも知れないと考え行方不明の父を探し始めます。
出会った年配の男性たちに「あなたが私の父親ですか?」と尋ねて回る中で、彼女の周りに残ったのは人生に疲れ果てた3人の男性でした。
それぞれの被害者がなぜ自殺を望んだのか、その理由を解説いたします。
周防英介が死にたかった理由はなぜ?
周防英介と真珠は、以前交際していました。
彼は真珠に毒を注射されて命を落としましたが、実は彼自身も死を望んでいました。
夏の暑い日に熱中症で意識が朦朧とする中、もうすぐ死ねると思っていたところを真珠に助けられてしまった英介。
彼が死にたいと思っていた理由は、妹の沙奈に過度に執着され、本気で愛した女性との婚約が破綻してしまったからでした。
沙奈は血の繋がりがないため、兄である英介と身体の関係を持つことに問題を感じていませんでした。
英介が家を出ようとしても、それを阻む沙奈。
彼は妹に人生を壊され、死を望むようになりました。
そんな中、真珠に毒を注射され、「これで死ねる」と安堵の表情を浮かべながら息を引き取る英介。
しかし、真珠自身は当時、英介に好意を抱いており、心中も考えていました。
しかし、30代の男性が10代の女性と心中したと報道されると、英介の印象が悪くなることを懸念し、真珠は彼と一緒に死ぬことを選ばなかったのです。
相沢純也が死にたかった理由はなぜ?
相沢純也は塾講師として働いていましたが、ある時、彼の塾がテレビで紹介されると、父親は息子が有名人になったと勘違いし始めました。
父親は純也が裕福になったと思い込み、金銭を無心するようになります。
父親は仕事を辞め、祖父母の介護施設の費用を純也に負担させたり、高額なテレビを買ってくれと要求したりしました。
その結果、相沢は経済的に困窮し、本来挑戦したかった司法試験を受けることすらできなくなってしまいました。
絶望した相沢は、自分の死を通じて司法制度に一石を投じたいと考えるようになり、真珠と共に計画を立て、毒によって命を絶つことを選びました。
山下良介が死にたかった理由はなぜ?
山下良介は真珠の母親、環(たまき)の担当美容師でした。
真珠は、彼が本当の父親かも知れないと考え、彼の元を訪れて髪を切ってもらいます。
そこから二人の関係は進展し、やがて山下の本音を聞くことになります。
実は、山下は子供を作れない身体でした。
そのため、息子の卓斗に対して愛情を持てずにいました。
というのも、卓斗は彼の実の子供ではなかったのです。
山下はできちゃった結婚を強いられましたが、妻のお腹にいたのは別の男性の子供でした。
愛せない家族と共に生きることに苦しんでいた山下は、真珠に毒を注射されることで命を絶つことを選びました。
彼の首は、都心郊外にある河田家の古い墓に隠されました。
この墓は、真珠が看護師だった頃に受け持った身寄りのない患者さんのもので、誰も墓参りに来る人がいないことを知っていたためです。
山下が家族と同じ墓に入りたくないと言っていたことから、真珠は他人の墓に彼の首を隠すことを決めました。
愛せない家族と同じ墓に入るよりも、他人の墓の方が良いだろうと考えたのです。
本当の真珠の正体は?
実は、真珠には血のつながった姉がいました。
姉の名前も「真珠」。
彼女は母親の環(たまき)に抱かれている時、父親の三島によって階段から故意に突き落とされ、その衝撃で幼い命を失いました。
母親の環はその現実を受け入れられず、新たに子どもを産み、「真珠」として育てることにしました。
完全な身代わりとして育てられた妹は、年齢を偽られ、過酷な日々を送ることになります。
身体のサイズがバレないように太らされ、成長過程がわかりやすい歯医者には連れて行かれませんでした。
そのため、彼女の歯はガタガタで、虫歯になっても治療を受けられなかったのです。
真珠がまだ中学生の頃、環は破裂脳動脈瘤(くも膜下出血)で亡くなりました。
三島正吾が殺された理由はなぜ?
三島正吾はなぜ殺されたのでしょうか?
真珠(姉)の実の父親である三島正吾は、真珠(妹)が殺害しました。
2人の接点は、真珠が看護師として働いていた時に始まりました。
搬送されてきた三島が「品川真珠」という名札を見て、環との関係に気付いたのです。
三島にとって「真珠」は亡くなった子供の名前であり、生きていて18歳の女性として成長しているのは不自然に思えました。
退院後も三島は真珠に執着し続けました。
ある日、環の死について嫌な言い方をした三島に対し、真珠は激怒し、包丁で10回以上刺してしまいます。
三島の遺体はトランクに入れられ、山中に埋められることになりました。
夏目アラタの結婚ネタバレ黒幕の正体は?
「夏目アラタの結婚」の黒幕の正体については、劇中では語られていません。
真珠の過去や彼女の行動の背後にある真実が徐々に明らかになっていく中で、黒幕の存在が浮かび上がってきました。
黒幕の考察としては、真珠の母親である環(たまき)が挙げられます。
環は、先に生まれた真珠の死を受け入れられず、新たに生まれた妹を「真珠」として育てることを決意しました。
この歪んだ愛情と執着が、真珠の人生を大きく狂わせることになります。
環の行動は、真珠の成長過程に大きな影響を与え、彼女の人格形成にも深く関わっています。
環の死後も、その影響は真珠の行動や選択に色濃く残り、物語全体に暗い影を落としています。
このように、環の存在が真珠の人生に大きな影響を与え、物語の黒幕としての役割を果たしていると推測します。
夏目アラタの結婚ネタバレ結末の真相は?
物語のクライマックスでは、真珠の過去や彼女の行動の真相が明らかになります。
真珠は実は連続殺人犯ではなく、3人の被害者の自殺を幇助していたことが判明します。
彼女はそれぞれの被害者の「死にたい」という願いを叶える形で関与していたのです。
真珠の裁判の行方は?
真珠は、自殺幇助と三島の殺害の容疑により、地方裁判所の第1審で懲役11年の刑を言い渡されました。
しかし、彼女はこの判決に不服として上告し、高等裁判所の第2審では懲役12年の刑が言い渡されました。
さらに最高裁まで訴えましたが、裁判所は訴えを棄却し、最終的に真珠は懲役12年の刑が確定しました。
刑務所での生活については詳しく描かれていませんが、アラタのためにも真珠は真面目に服役していたと考えられます。
その結果、模範囚として認められ、9年で仮釈放されました。
夏目アラタの結婚ネタバレ:結末ラスト
交通事故による自殺未遂の後、真珠はアラタに2回目の離婚届を宮前を通じて渡します。
退院後、公判前に拘留所へ面会に行くアラタ。
ずっと面会を拒否されていましたが、「プロポーズした本当の理由」を伝えたいと申し入れたことで、ようやく面会が実現します。
他人のような口調で話す真珠に対し、アラタは真摯な想いを伝えます。
その想いが届き、真珠は涙ぐみながら「アラタ、ここを出たら結婚しよう」と伝えます。
9年後、仮釈放された真珠はアラタと共に新しい生活を始めます。
複雑な子供時代を過ごした二人だからこそ、互いに理解し合えるものがあるのでしょう。
命の尊さを学んだ真珠は、これからも過去の罪を償いながら、アラタと支え合って生きていくことになります。
北海道の寒い土地で児童相談所の課長として出世したアラタが、寒さに震えながら帰宅すると、「おかえり、風呂沸いてるよ」と笑顔で迎える真珠。
二人が幸せな結婚生活を送っている姿に、心が温まります。
まとめ
今回は、「夏目アラタの結婚ネタバレ真犯人はだれ?黒幕の正体や結末の真相を解説!」というテーマでお送りしてきました。
「夏目アラタの結婚」は、複雑な人間関係と深い心理描写が魅力のサスペンスドラマです。
真珠とアラタの関係を通じて愛とゆるし、そして再生の物語が描かれています。
4人もの命を奪った凶悪犯である真珠。
最初はその不気味な印象に嫌悪感を抱いた方も多いでしょう。
しかし、真珠の過去や彼女の行動の真相が明らかになるにつれ、読者は次第に彼女の内面に引き込まれていきます。
真珠の本心はどこにあるのか、どれが演技でどれが本心なのか、アラタだけでなく視聴者も惑わされる展開が非常に面白いですね。
困難を乗り越えた先にある真の愛と理解を見事に表現していたと思います!
この「夏目アラタの結婚ネタバレ真犯人はだれ?黒幕の正体や結末の真相を解説!」記事でさらに作品の魅力をお伝えできれば幸いです。